皆さんは「ストレス・マネジメント」という言葉をご存知でしょうか?
毎日忙しい社会人の方は、知らず知らずのうちにストレスが溜まりがちです。
「なんだかイライラする」「疲れが取れない」そんなときは、自分のストレスとうまく付き合うことが大切かもしれません。
今回は、ストレスとうまく付き合うための、「ストレス・マネジメント」の3つのコツをご紹介します。
無理なくできるものばかりなので、ぜひ今日から取り入れてみてください。
1.ストレスの仕組み
そもそもストレスとは、どのようにして生じるものなのでしょうか?
一般的には、ストレッサーにより、ストレス反応(不安・イライラ・頭痛など)が起こるとされます。
ストレッサーとは、ストレスの要因となる外部からの刺激のことです。
暑さ・寒さ、⼈間関係、睡眠不⾜など、様々な刺激がストレッサーになり得ます。
しかし、そうしたストレッサーにさらされた時に、ストレス反応が起こるかどうかには、実は3つの要素が関わっているのです。
2.ストレスに強くなる!3つのポイント
①ストレスを柔軟に捉える
皆さんは例えば風邪を引いた時に、どのように感じますか?
実はストレッサーに遭遇した時に、認知的複雑性が⾼い⼈の⽅が、ストレス反応を起こしにくいといわれています。
認知的複雑性とは、物事を単純に受け⽌めるか、複雑に受け⽌めるかの度合いです。
ストレッサーに対し、「こうも考えられる」「こういう⾒⽅もできる」と多⾯的に捉えてみると、ストレス反応が軽減されるかもしれません。

②コーピングのレパートリーを増やす
「ストレスに意図的に対処すること」を、「ストレス・コーピング」といいます。
「考え」的なコーピングと、「行動」的なコーピングをうまく組み合わせて、ストレスと上手に付き合っていきましょう。
- 良い思い出に浸る
- 好きなものをイメージする
- 旅⾏を妄想する
- ⾃然に触れる
- 誰かと交流する
- ⼤声で歌う
ストレス・コーピングを考える時のポイントは、「質より量」です!
どれだけ「些細なもの」でもコーピングと呼べます。
⼩さなことでもコーピングの⼿段をできるだけ多く集めておくことが⼤事といわれています。
ストレッサーに遭遇した時に備えて、できるだけ多くのコーピング・リストを作っておきましょう。
コーピング・リスト(例)
・猫の画像を⾒る ・サッカーをする ・カラオケに行く ・友達に電話する ・実家に帰る ・寝る ・高めのランチに行く ・靴を磨く ・料理をする ・コーヒーの香りを楽しむ ・部屋の掃除をする ・筋トレをする ・散歩に行く 飲み会に⾏く ・Youtubeを見る ・ランニング・・・

③サポーターを増やす
⾃分⼀⼈ではストレスに対処することが難しい時は、自分を支えてくれる資源(リソース)を活⽤しましょう。
⼈に頼ることも、ストレス緩和のための⼤事なスキルです。
ポイントは⾝近な⼈だけではなく、「うすいつながりの⼈」も含めることです。
友人・知人も忙しい中で、なかなか纏まった相談の時間をとることは難しいかもしれません。
そのような場合でも、いつも来店すれば「いらっしゃいませ」と温かく迎え入れてくれるお店の店員さんがいるかもしれません。
あるいは、気さくに話しかけてくれる美容師さんがいるかもしれません。
少し接するだけでも「ほっ」とできる繋がりを、リストアップしてみてはいかがでしょうか。
サポート資源(例)
・いつも落ち着いている上司 ・家族 ・恋人 ・高校、大学時代の友人 ・サークルの仲間 ・ジムの受付員 ・慕ってくれる後輩 ・頼りになる医師 ・ママ友 ・SNSで出会った、推し活仲間・・・
【参考文献】
榎本博明(2017)『⼼を強くするストレスマネジメント』⽇本経済新聞出版社
伊藤絵美(2017)『コーピングのやさしい教科書 折れない⼼がメモ1枚でできる』宝島社
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